アレルギー性鼻炎
アレルギー性鼻炎とは
アレルギー性鼻炎は鼻の粘膜上で起こるアレルギー反応で、くしゃみ・鼻水・鼻づまりが3大症状と言われています。アレルギー性鼻炎はダニ(死骸や糞)やホコリ・カビ・ペットの毛などのハウスダストのほかカビや昆虫などが原因(アレルゲン)となる“通年性アレルギー性鼻炎”と、スギやヒノキ・イネ科などの花粉が原因(アレルゲン)となる“季節性アレルギー性鼻炎”の2つに分かれます。
ここでは通年性アレルギー性鼻炎について説明します。
通年性アレルギー性鼻炎の原因
通年性アレルギー性鼻炎とは名前の通り一年中を通じて起こり、花粉症のように季節に関係はありません。アレルギーの原因物質(アレルゲン)は多種多様にあり、人によって異なります。
通年性アレルギー性鼻炎の原因となる
アレルゲン
- ダニ(死骸や糞)
- ペット(抜け毛や皮膚)
- ハウスダスト
- アルテルナリア(ススカビ)
- アスペルギルス(コウジカビ)
- ガ
- ゴキブリ
- ラテックス
- など
近年、住宅の密閉化が高く、エアコンの普及により
通年性アレルギー性鼻炎の方が増えています。
通年性アレルギー性鼻炎の症状
アレルギー性鼻炎の3大症状はくしゃみ、鼻水、鼻づまりです。
アレルギーの原因物質(アレルゲン)が鼻の粘膜に付着すると、アレルギー反応が起こり、
くしゃみ・鼻水・鼻づまりといった症状が起こります。
アレルギー性鼻炎と鼻かぜとの違い
ハウスダスト、花粉などの アレルギー性鼻炎 |
鼻かぜ | |
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鼻の症状 |
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鼻以外の症状 |
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発熱 | なし | なし |
症状の発現期間 |
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数日 |
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1日の 症状の変化 |
起床時にくしゃみや鼻水の症状がつらい(モーニングアタック) | 1日中変わらない |
通年性アレルギー性鼻炎の治療法
1.アレルギー血液検査
アレルギーの治療を開始する際には、
まずご自身のアレルギーの原因(抗原)が何であるか知ることが重要です。
2.アレルギーの原因の回避・除去
ご自身のアレルギーの原因が何かわかれば、薬物治療を行う前に、アレルギーの原因を体内に入れないように環境を整えることが重要です。例えばダニアレルギーの場合は掃除機をこまめにかけたり、布団を干したりと生活環境を変えることで症状をある程度抑えることができますので、薬物治療の投薬日数を短く抑えたり、投薬種数を減らして、身体的・経済的負担を軽減することができます。
3.薬物療法
アレルギーの原因を回避・除去しても改善しない場合は抗アレルギー薬の内服薬や点鼻スプレーなどで症状をおさえます。通年性アレルギー性鼻炎は一年中続きますが、 季節の変わり目や冬などは悪化しやすいです。 お薬による眠気が気になる方や少量のお薬で過ごしたい方は診察時にお伝えください。掃除の仕方や対策を指導しております。お気軽にご相談ください。
ダニ抗原によるアレルギー性鼻炎の予防と対策
ダニによる鼻炎の予防と対策
室内のダニを避けるため日常生活で気をつけること
- 掃除機がけは、吸引部をゆっくりと動かし、
1畳当たり30秒以上の時間をかけ、週に2回以上行う。 - 布張りのソファー、カーペット、畳はできるだけやめる。
- ベッドのマット、ふとん、枕にダニを通さないカバーをかける。
- ふとんは週に2回以上干す。
困難な時は室内干しやふとん乾燥機で、ふとんの湿気を減らす。
週に1回以上、掃除機をかける。 - 部屋の湿度を50%、室温を20~25℃に保つよう努力する。
- フローリングなどのホコリのたちやすい場所は、拭き掃除の後に掃除機をかける。
- シーツ、ふとんカバーは週に1回以上洗濯する。
ペット(特に猫)抗原を避けるため日常生活で気をつけること
- できれば飼育をやめる。
- 屋外で飼い、寝室に入れない。
- ペットと、ペットの飼育環境を清潔に保つ。
- 床のカーペットをやめ、フローリングにする。
- 通気をよくし、掃除を励行する。
- フローリングなどのホコリの立ちやすい場所は、拭き掃除をした後に掃除機をかける。
CLINIC INFO
診療時間
水曜午後、土曜午後、日曜・祝日
おかもと耳鼻咽喉科クリニック
〒520-2362 滋賀県野洲市市三宅2339-4
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